ダンスのジャンルの種類とその名前の由来
2025.11.13|レンタルスタジオ

◼︎はじめに
ダンスとひとことで言ってもそのジャンルは多岐にわたります。
今回は代表的なダンスジャンルの名前の由来をご紹介します。
◼︎ヒップホップ(HIPHOP)
現在、ダンスのジャンルでもっともメジャーなものと言っても過言ではないのがヒップホップダンスではないでしょうか。
ヒップポップダンスは、1970年代にニューヨークのブロンクス地方で開かれたブロック・パーティーにルーツを持つ音楽・ダンス・ファッションを中心とするヒップホップカルチャーから派生して生まれました。
ヒップホップの四大要素と言われるのが、DJ・ブレイクダンス・グラフィティ・ラップ(MC)です。そのうちの一つであるブレイクダンスは、フロアを使った表現が特徴で、そのブレイクダンスに対して、「ヒップホップダンス=立ち踊り」という文脈で表されるようになりました。
ヒップホップという言葉の語源や、意味ははっきりと定義されてはいませんが、"HIP"という言葉は、「クール(かっこいいなどの意)」に近い意味のスラングです。"HOP"は、「跳ぶ」、「跳躍する」という意味で、音楽やダンスだけじゃなく、ファッション、アートを含めた「黒人の創造性文化」をという意味を込めてHIPHOPと名付けられたとされています。
ヒップホップダンスは、アップとダウンのリズムを基本とし、身体を大きく使って動きます。ヒップホップダンスはその歴史から、決まった「型」がなく、正しいも間違っているもなく誰でも自由に楽しめるのが最大の特徴です。その特徴から、他のジャンルのエッセンスを取り入れたジャンルが派生することもあり、ガールズヒップホップやR&Bヒップホップがその例です。
◼︎ジャズ(JAZZ)
ジャズダンスは、1920年ごろアフリカ系アメリカ人たちによって始まったと言われています。当時、アメリカのニューオリンズで音楽としてのジャズミュージックが誕生し、そのジャズミュージックに合わせて踊られたことからジャズダンスと呼ばれるようになります。
ジャズダンスは、バレエの要素を取り入れ、ダイナミックかつリズミカルな動きが特徴です。
ジャズダンスも「ジャズヒップホップ」や「ジャズファンク」などさらに細分化されたジャンルが存在します。また、テーマパークなどのショーダンサーが踊るダンスやアイドルのダンスもジャズダンスをベースにしているものが多いです。
◼︎ハウス(HOUSE)
ハウスダンスはアメリカのディスコでかかっていた「ハウスミュージック」に合わせてダンサーたちがさまざまなジャンルをフリースタイルで踊っていたことが起源とされています。
ハウスミュージックは、BPM120程度の速めのテンポで「四つ打ち」のビートをベースにした音楽です。四つ打ちという同じリズムが繰り返される構造は、陶酔感を味わいやすいのが特徴です。
ハウスダンスは、そのハウスミュージックの速いテンポに合わせて音をとる素早く軽快なステップとフロアワークをメインとしたスタイルです。
◼︎ワック(WAACK)/ パンキング(PUNKING)
ワックもパンキングもどちらも腕を鞭のように動かしたり、キレのあるポージングが特徴のダンスです。どちらも1970年代のアメリカのディスコで有名女優のポージングを真似てダンスとして表現したのが始まりとされています。
ワックは頭上で腕を動かすその特徴的な所作から、「whack=強く打つ」という言葉に由来します。また、その中でも当時はまだ差別的な価値観の残る時代ゆえにワックを踊るゲイダンサーを「PUNK=くだらないやつ」と馬鹿にする呼び方がありました。そんな本来人を傷つけるネガティブな意味であるPUNKをポジティブに変えるという意味も込めてパンキングという言葉が使われるようになりました。ですので、ワックもパンキングも基本的には同じものを指しています。違いを挙げるとすれば、パンキングはよりストレートな腕の動きが多く、ワックは腕を体に巻きつけるような動きが多いというイメージでしょうか。
◼︎最後に
今回は「ヒップポップ」、「ジャズ」、「ハウス」、「ワック/パンキング」の名前の由来や歴史を簡単にご紹介しました。
今ダンスをしている方は、自分がやっているジャンルの由来や歴史を知ることでジャンルの理解が深まるので、自分でもさらに詳しく調べてみてもいいかもしれません。
逆に今からダンスを始めようと思っている方は、ジャンル選びの参考になれば幸いです。
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